非居住者から非永住者になったら、クレジットカードを変更するべし

非永住者 非居住者 クレジットカード 税制
てんむすび税理士事務所|英語対応・輸出・輸入に強い税理士|大阪市都島区 | 非居住者から非永住者になったら、クレジットカードを変更するべし

執筆者小嶋 晃弘

◆国際基督教大学卒、大阪府立大学大学院経済学研究科修了。税理士、MBA、宅地建物取引士。国際営業、経理、労務、採用、人事、IT管理など幅広い分野での実務経験があります。 ◆税理士の顧問サービスの他、企業オーナーや個人事業主に対して資産運用コンサルティングや税務サポートを提供。金融教育の重要性を感じ、税務関連の執筆活動にも取り組んでおり、税務に関する書籍や記事を執筆しています。 ◆プライベートでは、2人の男の子の父。趣味は水泳、読書、カメラ、アニメで、休日には息子たちと一緒に自然を楽しんでいます。

2024年9月24日

2024年9月24日

非居住者と非永住者の違い

非永住者と非居住者は字面が似ていますが、内容は異なります。
税法としても大きく扱いが違うので、非居住者から非永住者になった際は確認が必要です。

定義の確認

てんむすび税理士事務所|英語対応・輸出・輸入に強い税理士|大阪市都島区 | 非居住者から非永住者になったら、クレジットカードを変更するべし

まずは、それぞれの定義を確認してみましょう。

非居住者: 日本国内に住所を持たず、1年以上日本に居住していない人。


非永住者: 非居住者でない者のうち、日本国籍を持たず、過去10年以内に日本に5年以下しか居住していない人。

課税範囲の違い

てんむすび税理士事務所|英語対応・輸出・輸入に強い税理士|大阪市都島区 | 非居住者から非永住者になったら、クレジットカードを変更するべし

では、課税所得の範囲も含めてまとめてみましょう。

項目非居住者非永住者
定義日本国外に1年以上居住日本に住所あり、永住権なし
課税対象日本国内源泉所得のみ国内源泉所得 + 国内送金分国外所得
日本国内源泉所得課税対象課税対象
日本国外源泉所得非課税条件付きで課税対象*
筆者が作成

ここで非永住者の国外源泉所得について、条件付きで課税となっています。
国外源泉所得というのは、日本以外で稼いだお金のことです。
そして、ここでの条件とは、日本国内に持ち込むことです。具体的には送金などが当てはまります。

クレジットカードの変更が必要な理由

てんむすび税理士事務所|英語対応・輸出・輸入に強い税理士|大阪市都島区 | 非居住者から非永住者になったら、クレジットカードを変更するべし

税制上の違い

外国の口座をを原資とするクレジットカードを利用すると、その効果は、日本以外の口座から日本の口座へ送金したものと同様になります。

これを理由として、日本に来日する前に使っていたクレジットカードを使い続けると、送金をたくさんしたというようにみなされてしまいます。

だから、非永住者に区分が変わったときには、クレジットカードの変更が必要です。

クレジットカードが作れない場合は?

てんむすび税理士事務所|英語対応・輸出・輸入に強い税理士|大阪市都島区 | 非居住者から非永住者になったら、クレジットカードを変更するべし

来日してすぐにクレジットカードを作るのが困難な場合があるかもしれません。
こんなときは、デビットカードが有効です。以下の理由を確認してみましょう。

デビットカードの利点

  • 審査不要: デビットカードは通常、審査なしで発行できるため、クレジットカードの審査に通らない外国人でも取得が容易です。これは、即時決済されるため、信用リスクが低いことによります
  • 即時決済: デビットカードは利用時に銀行口座から即時に引き落とされるため、使いすぎを防ぐことができます。この特性により、支出管理がしやすくなります
  • 国際利用可能: 多くのデビットカードはVisaやMastercardなどの国際ブランドが付帯しており、海外でも利用可能です。これにより、旅行や出張時にも便利です
  • 現金不要: デビットカードを使用することで、多額の現金を持ち歩く必要がなくなり、防犯面でも安心です.

注意点

  • 残高管理: デビットカードは口座残高以上の利用ができないため、常に残高を確認しながら利用する必要があります
  • 一部利用制限: クレジットカードと異なり、一部の店舗やサービスではデビットカードが利用できない場合があります。また、海外での利用には手数料が発生することもあるため、事前に確認が必要です.

クレジットカードを使いたいという気持ちもあるかもしれませんが、デビットカードでも最初の代替としては有効です。上手に活用しましょう。

結論

てんむすび税理士事務所|英語対応・輸出・輸入に強い税理士|大阪市都島区 | 非居住者から非永住者になったら、クレジットカードを変更するべし

非居住者から非永住者になったら、確実にクレジットカードの見直しをしましょう。

住所やステータスの変更による本人確認書類の更新や税制上の影響が大きいです。特に、日本での生活や税制で不利益を被らないためにも、クレジットカードの変更や設定見直しをしておきましょう。

キーワード

非永住者
大阪市北区、大阪市都島区、大阪市福島区、大阪市此花区、大阪市中央区、大阪市西区、大阪市港区、大阪市大正区、大阪市天王寺区、大阪市西淀川区、大阪市淀川区、大阪市東淀川区、大阪市旭区、大阪市城東区、大阪市鶴見区、大阪市阿倍野区

ご興味がありそうな他の記事はこちらです。

英語力と会計が求められる士業・税理士の求人と必要なスキル解説

英語力と会計が求められる士業・税理士の求人と必要なスキル解説

近年、税理士や税理士法人が活躍する場は国内だけに留まらず、海外にも広がりを見せています。国際化が進む中で、英語力はこれまで以上に重要なスキルとなっており、外資系企業や多国籍企業との業務においては、その重要性が際立っています。また、個人でも日...

eBay物販・Amazon輸出に強い税理士への依頼と顧問対応の必要性

eBay物販・Amazon輸出に強い税理士への依頼と顧問対応の必要性

eBayやAmazonを活用した輸出ビジネスは、グローバル市場での大きな可能性を秘めています。円安になれば売上が高まります。日本市場とは別の動きをしてくれます。しかし、この分野には特有の税務や会計の知識が求められるため、適切なサポートを得る...