銀行にお金を借りに行った時に、気持ちをわかってもらえなかったり、馬鹿にされたように感じる経営者の 意見をしばしば聞きます。
客観的に見るに、銀行員の方に 経営者をないがしろにするような意図はあまりないです。しかし、銀行員の方が経営者の気持ちを100%わかっているわけではないです。だから、馬鹿にされたように感じる経営者がいると言うのもしばしばあり得ます。こういう時、冷静に考えて、きちんと自分が何を望んでいるか、経営者の立場から考える必要があります。
馬鹿にされたように感じる理由
経営者が、銀行員の方に馬鹿にされたように感じる理由と言うのは、経営する気持ちをわかってもらえていないからです。
銀行員の方は経営者ではありません。銀行の内部の研修ではもちろんしっかりしていて、経営者の立場の説明を 受けるはずです。しかし、人間自分の立場で直面しなければわからないということがたくさんあります。銀行員の方は、多くの場合サラリーマンです。日々安定した給料をもらえる立場です。自分の意見が通らない立場です。 その立場の人と経営者とが向き合ったときにどうしても意識のズレが出てきます。
経営者から見れば、この人を自分で判断あまりできていないな、にもかかわらず、私にすごい厳しいものをするなと感じる場面を見かけます。 実際に直接馬鹿にしたということはなくても、こういった意識のズレから言葉の端々で厳しい言い方をされたように受け取る場合があるのです。
これが馬鹿にされたように感じる理由の1つと言えます。
お互いの立場を、冷静に尊重
経営者から見た銀行員の方と言うのは、上記で述べた通りですが、銀行員の方から見た経営者の方というのはどういう風に見えるでしょう。
おそらく、銀行員の方はビジネスモデルや市場について詳しく経営者の方に聞くけれども、その場面に身を置いて、専門的に市場に詳しいわけではありません。だから、そういったビジネスモデルについてはふーんといった感じで理解をする、理解に努めるといった程度になります。
一方で、銀行員の方が自信を持って見れるのは、財務諸表の内容です。毎月のキャッシュはいくら入ってきてこれぐらいでできている、固定費はいくらかかっているから、毎月の利益はいくらある、ここから返済原資が いくらあって、それについてお金を稼ぐ対象なのかということを、今までの経験則も含めて判断ができます。
ビジネスモデルや経営者の熱意と言うのは+ αでもちろん評価しますが、原則的にこのキャッシュフローがうまくいきそうかどうかを機械的に判断する場面も大きいのです。
経営者は何かしら銀行員の方に否定されたように感じることがあっても、実際には深いところではなく、表面的な数字を判断して、お金を貸せるか考えている部分というのは多いです。
だから、経営者の方が否定されても、それほど大きく傷つく必要はないのです。
ひとりで心細い場合は、相談を
こういったお互いの立場が違うと言うのは、前提にあるために、きっちりと準備をして、相手が望むもの、大事にしてるものというのを理解する必要があります。
そうでなければ、お金を借りたり、 銀行と話すたびに傷ついてしまって、本業の経営に悪影響を及ぼしたりします。こういった場面があるので、借り入れについての対策の相談を受ける需要が出てくるのです。 資金需要等の相談する銀行はどこにするべきか、どういった状態で借り入れに向かうべきかなど考える部分はたくさんあります。
心細い場合や考えがまとまらない場合にぜひご相談ください。