外国人が日本で住宅ローンを借りることは可能か?

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執筆者小嶋 晃弘

◆国際基督教大学卒、大阪府立大学大学院経済学研究科修了。税理士、MBA、宅地建物取引士。国際営業、経理、労務、採用、人事、IT管理など幅広い分野での実務経験があります。 ◆税理士の顧問サービスの他、企業オーナーや個人事業主に対して資産運用コンサルティングや税務サポートを提供。金融教育の重要性を感じ、税務関連の執筆活動にも取り組んでおり、税務に関する書籍や記事を執筆しています。 ◆プライベートでは、2人の男の子の父。趣味は水泳、読書、カメラ、アニメで、休日には息子たちと一緒に自然を楽しんでいます。

2024年11月7日

2024年11月7日

日本で住宅を購入する際、外国人も住宅ローンを利用することができますが、いくつかの条件や制約があります。以下に、その条件や注意点をまとめました。

住宅ローンを借りるための条件

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永住許可の有無

永住許可を持つ外国人は、日本人とほぼ同じ条件で住宅ローンを申し込むことができます。永住権がある場合、金融機関は通常、日本人と同様の基準で審査を行います。

逆に考えると、永住許可を持たないとローンに申し込みをしてもほぼ通らないと考えられます。本人が日本にいたいと希望したとしても、 永住許可がなければ日本から離れなければいけない可能性があります。海外まで追って支払いを求めるということは、コスト的にも合わないし、そういうものは当初からスクリーニングされると考えられます。

なお、永住許可と話をしましたが、日本国籍を取得したり、 永住者や特別永住者である場合にも、 住宅ローンを借りることができます。

追加要件の例

外国人が日本で住宅ローンを組む際、永住許可を持っているだけではなく、追加の条件が求められる場合があります。以下に、代表的な追加要件を挙げます。

  • 日本国籍または永住権を持つ配偶者が連帯保証人になること
  • 日本語で契約内容を理解できること

1. 日本国籍または永住権を持つ配偶者が連帯保証人になること

永住権を持たない外国人の場合、日本国籍または永住権を有する配偶者が連帯保証人として契約に加わることが条件となることがあります。連帯保証人がいることで、金融機関は借入者が返済不能となった場合に代わりに返済を請求できるため、審査が通りやすくなる傾向があります。特に、永住権を持たない外国人が初めて住宅ローンを利用する際には、保証の役割を担う配偶者がいると安心感が増します。

2. 日本語で契約内容を理解できること

住宅ローンは長期にわたり返済が続く契約であり、契約には多くの重要事項が含まれます。そのため、日本語での意思疎通が求められるケースがあります。金融機関によっては、契約内容を理解するための日本語能力が求められ、重要事項の説明を日本語で理解できるかどうかが審査に影響を与えることもあります。これは、ローンの返済条件やリスクなどを十分に理解し、後にトラブルが生じないようにするためです。

配偶者や専門家を介して理解できればOKとしている銀行もあります。事前に確認が必要です。

金融機関ごとの違い

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金融機関ごとに、外国人向けの融資条件や審査基準は異なります。複数の金融機関を比較して、自分に合った条件を提供しているところを見つけることが重要です。また、ノンバンク(融資専門の金融機関)なども選択肢として検討する価値があります。

外国人が日本で住宅ローンを借りるには、各金融機関で異なる条件が設定されています。以下に、住宅ローンを利用できる条件と融資上限額をパターン別にまとめました。なお、時期による変更もあることから、詳細は該当銀行にお問い合わせください。

1. 永住権を持つ外国人が利用できるパターン

永住権を持っている外国人は、日本国内の多くの銀行で住宅ローンを利用することができます。このパターンでは、日本国籍の方とほぼ同じ条件で融資を受けられる場合が多いです。

  • SBI新生銀行「パワースマート住宅ローン」: 500万円〜3億円
  • イオン銀行「イオン銀行住宅ローン」: 200万円〜1億円
  • フラット35(アルヒ)「ARUHIスーパーフラット」: 100万円〜8000万円
  • ソニー銀行「住宅ローン」: 500万円〜2億円
  • auじぶん銀行「住宅ローン」: 500万円〜2億円

2. 永住権がなく、日本国籍または永住権を持つ配偶者が連帯保証人になるパターン

永住権を持たない外国人が住宅ローンを組む場合でも、日本国籍または永住権を有する配偶者が連帯保証人として加わることで、融資を受けられることがあります。

SBI新生銀行「パワースマート住宅ローン」: 500万円〜3億円

3. 特別永住者の資格を持つ外国人が利用できるパターン

特別永住者も一部の金融機関では、永住権を持つ方と同様の条件で住宅ローンを利用できます。

  • フラット35(アルヒ)「ARUHIスーパーフラット」: 100万円〜8000万円
  • りそな銀行「りそな借りかえローン」: 50万円〜3億円

4. 永住権がなく、在留資格を持っている外国人でも利用可能なパターン

一部の金融機関では、永住権を持たない外国人でも在留資格があれば融資を受けられる場合があります。この場合、在留カードの提出や日本語での意思疎通能力が求められることがあります。

  • 三井住友銀行「WEB申込専用住宅ローン」: 100万円〜1億円
  • 東京スター銀行「スター住宅ローン」: 500万円〜1億円

まとめ | 外国人 住宅ローン

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外国人でも日本で住宅ローンを組むことは可能ですが、永住権の有無、収入状況、日本語能力など、さまざまな要素が審査に影響します。特に永住権がない場合は、配偶者の保証や居住年数などの条件を満たす必要があるため、事前にしっかりと情報収集し、自分に最適な金融機関を見つけることが大切です。

なお、金融機関への事業用ローンの融資サポートも行っています。ご興味のある方は、お問い合わせいただければ幸いです。

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