リモート経理完全マニュアルでバックオフィスの在宅勤務のヒントを

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てんむすび税理士事務所|英語対応・輸出・輸入に強い税理士|大阪市都島区 | リモート経理完全マニュアルでバックオフィスの在宅勤務のヒントを

執筆者小嶋 晃弘

◆国際基督教大学卒、大阪府立大学大学院経済学研究科修了。税理士、MBA、宅地建物取引士。国際営業、経理、労務、採用、人事、IT管理など幅広い分野での実務経験があります。 ◆税理士の顧問サービスの他、企業オーナーや個人事業主に対して資産運用コンサルティングや税務サポートを提供。金融教育の重要性を感じ、税務関連の執筆活動にも取り組んでおり、税務に関する書籍や記事を執筆しています。 ◆プライベートでは、2人の男の子の父。趣味は水泳、読書、カメラ、アニメで、休日には息子たちと一緒に自然を楽しんでいます。

2021年3月3日

2021年3月3日

インタビューを受けたので、献本としていただきました。
お応えさせてもらった内容を以上を練り込んで、
具体的なツールを含めた目線でまとめてあり、
経理とリモートを考える上でとても参考になる書籍でした。

エンボス加工された表紙の触り心地がよいです。

拝読して、書籍内容で気になったところ、リモートとしごとの目線、
中小企業で導入する際の意思決定について感じたことをまとめてみます。

 

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*リモート経理マニュアル

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

書籍で気になったところ

具体的な内容は手にとって見てもらうとして、
気になったところを3つご紹介いたします。

 

(1) 経理のブラックボックス化を防ぐ

経理がブラックボックスになっていることと、
なんとなく働いている経理担当者が出てきていることを指摘しています。
そして、リモートワークを機に、この担当者がやっていることを
はっきりさせて正しく評価ができるようになるとしています。

経理の数字全体を社内で共有しない企業が多いでしょうから
経理がどんな働きをしているかも共有されずにブラックボックス化。
そうするとなんとなく働いている社員が出るのも
改めて言われると納得するところです。

経理に向かない方とも働いたことがありますが、
その方のはたらきっぷりも、周りからはっきりと認識されない
経理をしていたから、問題にならなかったのかもしれません。

 

(2) ちょっといい?の時間泥棒をなくせる

「ちょっといい?」をなくすことを本書ではススメています。
この点もとても大切だと感じます。

リモートワークの反対勢力は、この「ちょっといい?」が大好きです。

「ちょっといい?と聞けないからリモートワークには問題がある」と考えていることが多いです。

しかし、本書がいうように「ちょっといい?」は
他人の時間を奪うことにつながっています。
改めて認識するところです。

(3) 小さく始める

また、小さく始めることも大切です。
リモートワークがゼロ・イチかではなく、
週1回リモートワークができないかを考える。

小さくチェックができるように、
目出す大きな金額をチェックするなど、
いっぺんに全てをやらないといけないという
頭の切り替えについても教えてくれます。

 

 

その他にも参考になることがたくさんありますが、
リモートワークを機会として、透明性のある経理に少しずつ変えて、
集中力を高めたしごとにするきっかけになることがわかります。

そして、そのためのツールも含めて紹介してくれています。

「リーモトとしごと(x リモート)」の目線

リモートと経理という課題へのアプローチ

内容も参考になりますが、他の方が経理とリモートという
見方で書籍を発行していないことから、
新しい切り口で書くということも参考になりました。

よくよく考えると、経理をリモートにするかが一番
しっくり来にくいところかもしれません。

その意味で、やり方を含めて端緒として問題提起するのは
とても新鮮でした。

リモートと経理以外のしごと

リモートと営業はずっと語られる話です。
クロージングの要所以外は、意外とビデオ会議などで
素早く済ませる方が相手方もよろこぶ場合がありますし、
一年前よりもリモートの営業が許されるようになっています。

リモート営業の本もいくつかは見かけられます。

リモート法務はどうかというと、案外その書籍は見かけません。
リモート経理と同様にもしかしたらすぐさま書籍が出てくるのかもしれません。

ビジネスロイヤーの調査では、コミュニケーションとハンコが
ネックとなっているようです。それでも、契約書の論点整理や
外部弁護士との打ち合わせについては、スムーズにビデオ会議や
チャットなどの導入が進んでいるように感じます。

 

人事については、リモートがだいぶ進んでいるかなと。
選考対象の資料の取り扱い方に注意が必要ではありますが、
最終選考までビデオ会議システムで完了させてしまう例も
いくらか耳にします。

労務管理についても同様にリモートで済ませられるように
テック系の企業さんが頑張っております。

 

その他のバックオフィス業務全体から見てみましたが、
経理に対してリモートを進めるのは、新しい発想といえるでしょう。

 

課題としての導入の意思決定

本書がきれいに提案しているのは、
「リモート経理が可能だ」というシンプルなことです。

経理は会社に出社して行うものという固定概念に対する
アンチテーゼを投げかけてくれます。

技術的に可能ということを示すことが導入を検討する
前提になるはずでしょうから、こういった書籍があることで
リモート経理に対する企業の導入について一考が進むはずです。

上長に、リモート経理の意思決定をしてもらうところで
少々の難しさは残るでしょうが、優先度合いを考えながら
「小さく始める」。しては、判断の優先度合いを決めながら
会社にもプラスになるという道筋を示すことで
導入が見えてくる可能性がある企業もあるはずです。

経理をブラックボックス化させずに
ピンチをチャンスに変えて組織を強くしていきたい人や
組織のあり方を考えてみたい人は、
読んでみると面白いですよ。

 

 

【編集後記】
しごと上で話を聞いて、大学生もコロナで
大きく影響を受けているのをひしひし感じました。

その代わり、そこらの社会人よりもZOOMの腕が
格段に高く、ZOOMで授業だけでなく、
グループワークやディスカッションもしています。

購買層になったときに、購入経路が一層変わりそうですね。

【運動記録】
ストレッチ○ 筋トレ○ サプリ○

【子育て日記(3歳・0歳)】
二人目を育てるのは一般的に余裕が出ると聞きます。

まさしくその通りで、上の子よりもからかったり
スルーする力が高くなっています。

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