freeeは、クラウド会計ソフトとして広く利用されているサービスです。しかし、その使い勝手やデータ管理について、中には「仕訳やデータがぐちゃぐちゃになる」といった声も聞こえてきます。その理由は、データの見方に慣れが必要であったり、コツが必要であったりするからと考えます。今回のブログでは、freeeを使う上でのデータ管理のコツや注意点について考えていきましょう。
仕訳の慣れについて
会計に慣れている人にとって、freeeが使いにくい理由は、両面でないことが挙げられます。例えば、次の仕訳を考えてみましょう。
日付 | 借方 | 貸方 | 摘要 | ||
5月10日 | 会議費 | 1,100円 | クレジットカード | 1,100円 | ABC喫茶店 BBB株式会社 鈴木氏 |
通常の会計ソフトであれば上記をすべて入力します。
しかし、freeeの場合は、大まかなイメージで上記の部分だけを入力します。
日付 | 借方 | 貸方 | 摘要 | ||
5月10日 | 会議費 | 1,100円 | ABC喫茶店 BBB株式会社 鈴木氏 |
会計に慣れいている人にとっては、仕訳を半端に納めることになり、気持ち悪いです。慣れている人ほどです。だから、税理士でもfreeeを使用することを辞めたという話も聞きます。これは、製品の善し悪しではなく、相性という意味なので勘違いしないようにしましょう。
ただしながら、独特のコツがあるのはその通りです。プログラミングをしている人やデータベースを扱ったことがある人の方が、このシステムは馴染みやすいです。Microsoft製品でいえば、Accessに違和感がない人は使いやすいと感じます。
勝手に仕訳ができるfreee会計の効率性と弊害
ぐちゃぐちゃ感を醸し出すもう一つの要因は、「自動」ということです。
私が意識しないところで勝手に仕訳をしているので、ぐちゃぐちゃというイメージが働きます。
きちんとルールができていればいいですが、そうでなければなおさらぐちゃぐちゃに感じるでしょう。freee会計の自動仕訳機能が、使いやすさとして高評価されている一方で、マイナスに感じる人がいるのも事実です。
間違った仕訳ルールがあると、自動で間違った仕訳ができあがります。
修正する手間も、通常の入力と修正の入力の2種類が発生し、ため息が出てしまいます。
仕訳を自動でぐちゃぐちゃにしないために
このようにならないために、最初からきちんと体系づけて導入を進めるべきでしょう。
ぐちゃぐちゃと感じたら、一度ルールを見直して、どこで重複しているか、間違っているか、ぐちゃぐちゃと感じるか見直してみましょう。
そもそも、決済手段自体を精査してきれいにしていかないと、記帳側のfreeeだけを良くしてもなかなかうまくいきません。freeeの導入の際に、全体を理解した税理士をあてがおうとfreee社が努めているのも、ぐちゃぐちゃになる可能性があり、分かる人に定期的にチェックしてもらった方がいいと考えるからでしょう。
必要に応じて、内容は見直してみましょう。