生活用とは異なる、事業の借入金審査で見られる利益

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執筆者小嶋 晃弘

◆国際基督教大学卒、大阪府立大学大学院経済学研究科修了。税理士、MBA、宅地建物取引士。国際営業、経理、労務、採用、人事、IT管理など幅広い分野での実務経験があります。 ◆税理士の顧問サービスの他、企業オーナーや個人事業主に対して資産運用コンサルティングや税務サポートを提供。金融教育の重要性を感じ、税務関連の執筆活動にも取り組んでおり、税務に関する書籍や記事を執筆しています。 ◆プライベートでは、2人の男の子の父。趣味は水泳、読書、カメラ、アニメで、休日には息子たちと一緒に自然を楽しんでいます。

2024年2月24日

普通の生活で、借り入れをする機会は少ないです。
よくある場面は、教育、住宅のための借り入れです。

これらの場合と 事業用の資金の借り入れはその貸し出し基準が異なります。
申し込みの準備のためにもこの辺をしっかり理解しておきましょう。

事業の借入金審査とは何ですか?

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まず、借入金審査を見てみましょう。

事業の借入金審査は、金融機関が事業主に対して貸し付けを行う際に、その事業の信用力や返済能力を評価するプロセスです。貸し付け先の信用度を確認し、返済のリスクを把握するために行われます。

事業の借入金審査のプロセス

金融機関は、事業の借入金審査のために、貸し付け主体の収益性、支出のバランス、事業成績、将来の見通し、リスク評価などを分析し、収集したデータに基づいて決定を下します。

事業の借入金審査での利益の重要性

事業の借入金審査での利益の重要性は、貸し付け主体にとって大きな関心事です。利益は事業の持続性と成長の証拠であり、貸し付けの返済能力を示す重要な要素です。

個人信用と事業信用の違い

個人信用と事業信用の違いは、信用を評価する基準が異なる点にあります。個人信用は、個人の財務状況や返済能力に焦点を当てます。一方、事業信用は、事業の収益性や成績、将来の見通しを評価します。

個人信用とは

個人信用とはCIC(Credit Information Center)が 提供するように、これまでしっかりとお金を返していたかの信用記録です。 例えばよく言われるのは、携帯電話の支払いの滞納がある例です。

数千円、あるいは10,000円程度であっても滞納をする形だと言う実績がつきます。
そしてお金を返す際には、これらの状況を確認して、個人の信用を判断します。

事業用信用

事業用の信用と言うのは、そのビジネスに収益性があるかという点です。
貸したお金は、その収益、つまりは利益から返済することを見込んでいます。

個人信用が事業の借入金審査に及ぼす影響

事業信用は事業の成功や信頼性と直接関連しています。一番の審査対象です。ただし、複合的な評価をするうえで、個人信用も確認されます。著しく個人信用が低いと、事業の借入金審査に影響を及ぼすことはあります。

収益性と支出のバランス

事業の借入金審査では、収益性と支出のバランスが重要な要素となります。事業の収益性が高く、支出が適正であることが求められます。

収益性と支出の分析方法は、事業の収入と費用を細かく分析することです。売上高、営業利益率、経常利益率、利益と損失計算書などを活用し、収益性と支出のバランスを評価します。

事業の借入金審査では、収益性の評価が重要です。収益性は、売上高や利益率などの指標を通じて分析され、事業の収入と支出のバランスを示します。収益性が高いほど、返済能力や事業の持続性が高くなります。

事業成績と将来の見通し

事業の借入金審査では、事業の成績や将来の見通しも評価されます。事業成績の良さや将来の成長性は、返済能力や事業の持続性を示すため重要な要素となります。

事業成績の重要性

事業成績は、事業の健全性や成果を示すために重要です。収益、利益率、売上高などの成績データは、借入金審査で評価される要素となります。

将来の見通しによる借入金審査への影響

将来の見通しは、事業の成長や収益性を示す重要な要素です。借入金審査では、将来の見通しに基づいて事業の持続性や返済能力が評価されます。

将来の見通しの評価には以下の要素が含まれます。

  1. 業界の成長率 – 業界全体の成長率やトレンドを考慮します。業界が成長している場合は、将来の市場機会や収益性が高い可能性があります。
  2. 事業計画 – 事業の将来の計画や戦略が重要です。着実な成長目標や具体的な実行計画があることは、借入金審査において好意的に評価されます。
  3. 顧客基盤 – 強力な顧客基盤や定期的な収入源がある場合、将来の収益性が高いと見なされます。
  4. 収益予測 – 将来の収益予測は、事業の成長性や利益性を示すものとして評価されます。具体的な数値や根拠のある予測があると好ましいです。

借入金審査では、将来の見通しに基づいて事業の持続可能性や返済能力が評価されます。将来の成長や収益性について明確なビジョンを持ち、具体的な計画を提示することが重要です。

事業の借入金審査でのリスク評価

事業の借入金審査では、リスク評価が重要です。リスク評価には、事業の安定性、運営リスク、市場環境の変化などが考慮されます。審査においてはリスク管理戦略も評価されます。

リスク評価の方法

リスク評価の方法は、事業の業種や規模に応じて異なりますが、一般的には以下の要素を評価します。

  • 事業の安定性と収益性の分析
  • 事業の運営リスクの評価
  • 市場環境の変化に対する対応策の評価
  • 事業資産の評価と担保の有無の確認
  • 事業の経営者や従業員の知識や経験の評価
  • 事業の財務状況やキャッシュフローの評価
  • 事業の競合他社や業界の状況の評価

これらの要素を総合的に評価し、事業のリスクを把握することで、借入金審査ではリスクの少ない事業に対してより有利な条件での借入を検討することができます。

事業の借入金審査におけるリスク管理戦略

事業の借入金審査におけるリスク管理戦略は、リスクを最小限に抑えるために慎重な審査と情報収集が重要です。審査では事業の安定性や資産の評価、市場の変化への対応策の評価など様々な要素を考慮し、リスクの少ない事業に対して有利な条件を設定します。また、返済能力や資金の適正な使用を確保するためにも、厳格な財務管理や監督体制の確立が重要です。

結論と今後の展望

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事業の借入金審査は、事業の安定性や収益性などの利益要素を重視して行われます。今後は、審査プロセスの迅速化やデジタル化が進み、より効率的な審査が可能になると予想されます。また、COVID-19の影響などのリスク評価も今後ますます重要となります。影響はすでに起こっています。例えば、COVID-19の感染症順位が下がっても、需要が戻ってこない飲食業種があります。こういう意味での影響です。

もちろん、借り入れ時の面談のように、お金を借りる形の人間的な評価も入れ込みます。
いい意味では、人が人を評価するといえます。

逆に、 人の主観は間違えやすいこともあり、デジタルとのバランスを良く見るように変わってきています。
借入金審査は、事業の成長や発展に不可欠な要素であり、適切な戦略と情報の提供が求められます。

借り入れの話をしていると、担当者のよくある評価も感じます。
パターンがあるので、上手に用意していきましょう。

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