設備やソフトの導入で考える7つの目的

執筆者小嶋 晃弘

◆国際基督教大学卒、大阪府立大学大学院経済学研究科修了。税理士、MBA、宅地建物取引士。国際営業、経理、労務、採用、人事、IT管理など幅広い分野での実務経験があります。 ◆税理士の顧問サービスの他、企業オーナーや個人事業主に対して資産運用コンサルティングや税務サポートを提供。金融教育の重要性を感じ、税務関連の執筆活動にも取り組んでおり、税務に関する書籍や記事を執筆しています。 ◆プライベートでは、2人の男の子の父。趣味は水泳、読書、カメラ、アニメで、休日には息子たちと一緒に自然を楽しんでいます。

2023年1月18日

2023年8月23日

組織に新しい機器やソフトウェアを導入することは、当初はよくありますが次第に減ってきます。
そうするとなんとなく新しいものを入れようと考えにくくなる。
今あるものをそのまま法定耐用年数を超えても使えないか考えます。

長く使うことは悪いことではありません。
ただ、新しいものを入れることの良さをちょっと忘れてしまいます。

この記事では、新しい機器やソフトウェアを組織に導入する際に考慮される 7 つの目的について説明します。
投資をしようと考えるときに改めて認識しておきましょう。

便利にすること

従業員が機器またはソフトウェアを使って便利と感じてもらうことがまず目標です。

顧客に対する商品提供やサービスを磨くべきという考え方と同時に、社内へ対する考え方があります。
社内は、一義的な対象者ではないかもしれませんが、経営者によっては含めた組織意義を考えるところがあります。

便利にするというのは、社外に向かっての提供につながるでしょう。
それと同時に、社内に向かった提供でもあります。

新しい設備やソフトを入れるのは、社内外に向かった便利さの提供になります。

効率化すること

職場での効率を向上させることが、新しい設備やソフトを入れる場合の考え方です。
設備は一度入れたらなかなか更新できない場合が多いです。
それでも、効率化を見据えて対応をしたいです。

ソフトウェアは、日進月歩で新しくなります。
新しいソフトが前のものを包括することもあります。
開発があまり進まないソフトに対しては、別のものにすることも選択肢でしょう。

当然ながら、効率化を求めていくべきです。

節税すること

その実装を通じて税金を節約するという目線があります。
中小企業であれば、30万円の減価償却資産の特例を使うことが念頭にあります。

何かを買って税金を少なくしても、キャッシュアウトとしては大きくなります。
税金が減っても手元にお金が残らないという結果です。

ただ、手元の資金が十分であれば、節税を一つの理由にして設備やソフトを入れるという場合も選択肢になりえます。

法対応

関連する法律や規制を守るために、その使用が必要だから導入するという考え方です。
法律対応は、後手になり気味の組織があるかもしれません。

それを考えるほどに余裕はないということで。
ただ、法律に対応した運営をしているかは、重視されています。
どこかで内部通報などされても運営に支障が出ます。

法律対応を目的に新しい設備やソフトを入れるということもありでしょう。

内部統制の向上

組織の内部統制を目標にした設備やソフトを入れるということも選択肢です。
特に、情報の管理など、内部の人に、「ちゃんとやれ」といっても仕組み上うまくいかないことがあります。

こういったことに対応するため、設備などの導入をするというのは、必要です。

組織を活性化すること

それに関連する新しいテクノロジーまたはプロセスを導入して組織を活性化するというのも目標になります。

今までと同じというのは、惰性になりがちです。
少し異なる刺激を与えることは、組織の活性化につながります。

おもしろそうだから

なんとなく面白そうだからというのも、理由でしょう。
日々、たのしいというのはとても大切です。

まとめ

設備やソフトの導入で考える7つの目的をまとめてみました。
導入には費用もかかりますし、なんとなく二の足を踏みがちです。

それでも、目的のどれかに興味があれば進めていきたいですね。

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