『産地発アパレル』を読んで考えたこと
他の業界の考え方は、物事を相対的に見る際にとても参考になります。
今回は、『産地発アパレル』という本を読みました。
アパレルというと、ブランドや店舗の名前に目が行きがちですが、その背景には生地、縫製、加工などの産地があります。
読みながら、税理士事務所にも「産地発」という考え方がどう馴染むのか疑問に感じました。
もちろん、税理士事務所は服を作るわけではありませんし、仕入といっても、地場という考え方から少しずれます。
ただ、税務の悩みが生まれる現場があり、その現場からサービスの形を考えることはできます。
私の場合、その現場は、英語で税務を確認したい方、日本で事業をする外国人、海外と取引する個人事業主や小規模法人の相談です。
税理士事務所にとっての「産地」とは何か
縫製業界における産地を、いくつかの意味に分解してみます。
- 原材料の産地
- 作っている場所としての産地
- 作り手の場所としての産地
- 販売会社の場所としての産地
事務所について、大阪だから選んでもらったって言うこともあります。
これは、作っている場所としての産地です。
一方で、多くの会計事務所がある中で考えると、場所だけでは産地として区別してもらいにくいです。
特に、小さな税理士事務所として考えた場合に、その地域にもたくさんの税理士事務所があることは、当然のことで。ただし、私にとっては、「国」という括りでアピールをしているイメージがあります。
それと、作り手、つまりは、私自身を見てもらっていることも感じます。サービスの作り手と魅力がどこかにあればこそ、サービスを利用してもらっていると。
サービスは、渡し手だけでなく、受け手との相性や態度がその成果物に影響するので、作り手として見てもらえるのは、うれしいことです。
「国」としての供給場所
国際的な仕事をしている方からご依頼がある場合に、大阪という小さな枠ではあまり見てもらっていない感じがします。これは、日本に住んでいる、関西近辺に住んでいるという場合は、あるかもしれませんが、日本以外に住んでいる方からのご依頼を受けることを見ると、くくりが「日本」という単位を意識することの方が多いです。
日本以外の税理士事務所に依頼することよりも、地場の日本の税理士事務所や会計事務所に依頼をしたいということで、お声がけをいただく感じです。
日本の方でこの文章を読まれる方は、「その括りが大きめ」と感じるでしょう。
私も「日本」という言い方で何かしら差別化が生まれるということは意識していませんでした。
しかし、最近の様子を見ると、日本というくくりが、ある程度の差別化につながっている気がします。
作り手の区別
作り手としての違いも時折は出せているかなという気がします。
他士業の先生にご依頼をいただくときに、国際税務や英語対応をできるとうたっていても、事務所が大きいとサービスにムラがあると感じるそうです。また、そういう事務所は、きちんとできる方以外の方が対応することもあるそうです。
私のように「一人で国際」とうたっている税理士に依頼が来る理由の一つはこの辺りでしょうか。
もちろん、英語以外にも自分の性質だったり関わってきた業界のキャリアだったりもお伝えするようにしています。
大阪の小さな事務所からでも、専門性は作れる
特色があるご依頼をいただけるというのは、ある程度の専門性が作れているからかなと感じます。
小さな税理士事務所でも、こういった特色を作って認知してもらうことは可能なんだと理解しています。
こういった専門性づくりを意識しながら、必要な人にサービスを届けられればと考えています。
全員に届ける、全員が必要とするサービスではないと割り切り、逆に特定の人に求められるようなものに深化していければと考えています。




