freeeの会計のいいところ・工夫が必要なところ各7点

てんむすび税理士事務所|税務・IT・事業譲渡まで|大阪市都島区 | freeeの会計のいいところ・工夫が必要なところ各7点
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freeeの会計のいいところ

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ほぼ自動で処理できる

データの自動取得がいいところです。決まった取引はある程度のパターンで処理できることが多く、そのパターンを覚え込ませることで、銀行口座やクレジットカードの明細を自動的に取得できます。いちいと手作業での記帳する必要がなくなります。設定した仕訳ルールやAIの推測により、自動記帳が可能です。このような機能が備わっているため、経理の時間を削減できます。

請求書などと連携ができる

freeeは売掛金や入金管理を自動で行うことができる「freee会計」との連携が可能であります。請求書を起こしてから仕訳に至るパターンというのはいくつかあります。記帳側を見ましょう。

見積書を作成した段階の仕訳はこちらですね。

日付借方貸方摘要
3月6日

では次に、これが受注をした際にどうなるかというと、こんな感じです。

日付借方貸方摘要
4月6日売掛金1,000,000円売上1,000,000円A社売上

そして、売掛金が入金されたときには、こんな感じです。

日付借方貸方摘要
5月31日A銀行1,000,000円売掛金1,000,000円A社売上

このまとまりは、見積書→受注→請求書→入金とつながっています。ここをfreeeの請求書か、Misocaなどと連携することでこの記帳を連続的に管理ができます。大きな会社の場合には、ひとつひとつ部署を通るかもしれません。しかし、中小企業にとって、このつながりが処理できると楽です。見積書→受注→請求書→入金と名前が変わっても同じことをしていると感じている場合に、特に便利です。

集計タグがつけられる

データの集まりとして処理できる、取引先タグという便利な機能があります。今までは、この取引先集計を別の表で、例えばExcelなどで集計をしていました。よくよく考えれば、その集計と仕訳結果が重複していました。ここに取引先を入れることで重複なく、一回の入力で処理ができるようになります。弥生会計など、副次集計ができるソフトウェアは他にもありますが、freeeのこの機能も便利です。

弥生会計の場合取引先別に集計することが多いのですが、freeeの特長として、「取引先、品目、メモタグ」などの複数の軸で集計することができます。取引を継続的に行う得意先や仕入先、また振込がある先にタグを付加し、税務申告書の勘定科目の内訳書を作成することが可能です。ビジネスに合わせて集計ができます。

Macで使える

freeeはMacに対応しています。というかブラウザが使えればだいたい使えるので、Linuxでも可能でしょう。最近では、Windowsに一辺倒ということが減りました。Macユーザーは、インストールをして使うという選択肢が少ないことが多く、このように使えると便利と感じるはずです。

クラウドでどこでも使える

オフィスにいなくても使えるというのが、freeeの良さです。出張が多くオフィスに戻れないとか、外出先で適度に処理をしたいと考えるなら、クラウド型の会計ソフトは便利です。今後の法令対応でのアップデートもバックエンド側で自動で対応するため、ユーザーは手動でのアップデートが不要です。

インターネット接続で使えるというのはとても便利です。

撮影連携がスムーズ

freee会計には、スムーズな撮影連携の機能があります。モバイルアプリで簡単に写真を撮影することができ、仕訳入力や経費精算の管理がスムーズに行えます。証憑(しょうひょう)書類と呼ぶのですが、どこかで買ってきたレシートなどで処理を連携することが多いため、その場で処理するのはとても便利です。

予測仕訳できる

予測入力機能による自動仕訳もいいところです。勘定科目をキーワード検索やガイドから自動選択することで、手間を省けます。経理初心者でも迷わずに仕訳が作成できるかどうかは、最初の設定によります。合っていればいいですが、仕訳が絶対ということでもないので、ここは注意が必要でしょう。一応、経理作業に専門的な知識を必要としないとうたっています。税理士としては、ここは注意が必要とは言っておきます。便利なのですが、初期設定や定点観測が大切です。

工夫が必要なところ

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仕訳が分かりにくい

簿記の原則の仕訳方法ではありません。税理士仲間と話すと、「えっ、freee?」と言われることが正直あります。分からない人向けとして、片方しか入力しなかったりします。

例えば先程の仕訳で考えましょう。原則的なやり方なら、「売掛金」「売上」を入力していきます。

日付借方貸方摘要
5月31日A銀行1,000,000円売掛金1,000,000円A社売上

しかし、freeeの場合は、A銀行というデータを取得します。それに対して、売掛金を入力します。また、もし下記の取引を事前に入力していればその前から、そのときに回収日を記入して完了となります。

日付借方貸方摘要
4月6日売掛金1,000,000円売上1,000,000円A社売上

説明していて分かりますでしょうか?慣れるといいのです、慣れるまでどこから入力するか分かりにくいはずです。

他を使わない方が相性がいい

囲い込みの中に入れられすぎるのは、ちょっとイヤです。freee漬けにされるというか。先程の売上の例でいえば、freeeで請求書をあげていれば、すべてうまく取り込んで完了できます。しかし、Excelで請求書をあげているなどであれば、再度freeeに入力をしていく必要がでてきます。

このように、他を使わない方が相性がよくなるというのは、良いようでちょっとイヤな気がします。

連携できないカードがある

連携すればOKと考えているかもしれませんが、連携できない口座などがあります。代表的なのは楽天銀行です。色々あるのでしょうが、仲が悪いせいか(憶測)連携ができなくなりました。また、連携ができないクレジットカードも存在します。

freeeを使う気であれば、事前にどの連携が可能か確認しておく必要があるでしょう。連携対象はこちらから確認しましょう。

連携のどちらを正にするべきか

A銀行からB銀行へ現金を移動する場合に、データが重複するのがめんどくさいところです。コツをつかまないと、現金が異常に増えます。A銀行のデータとB銀行のデータを両方とってくるとこういう仕訳が自動でできます。二重にデータが出来上がります。

日付借方貸方摘要
4月17日B銀行1,000,000円A銀行1,000,000円A銀行からB銀行へ資金移動
A銀行側
日付借方貸方摘要
4月17日B銀行1,000,000円A銀行1,000,000円A銀行からB銀行へ資金移動
B銀行側

仮勘定などを入れて対処します。

日付借方貸方摘要
4月17日資金移動1,000,000円A銀行1,000,000円A銀行からB銀行へ資金移動
A銀行側
日付借方貸方摘要
4月17日B銀行1,000,000円資金移動1,000,000円A銀行からB銀行へ資金移動
B銀行側

データ処理の癖みたいなものです。

下手に連携するとぐちゃぐちゃ

連携が下手だとぐちゃぐちゃになってきます。上記の例を見てもらうと、二重仕訳になります。これが入り交じると大変です。どこが不要かを解きほぐすのにかなり時間がかかります。その意味で年1回だけの確認の場合にぐちゃぐちゃのデータを提供してしまう個人の方も存在します。

そうならないように、ルール決めと定点観測を顧問契約で行います。

間違ったルールでぐちゃぐちゃ

自動仕訳ができるのはいいのですが、最初の登録を間違うとずっと間違ったデータが生成されます。ということで、ルールで簡単なのはいいのですが、間違ったデータを大量に生み出す可能性があることもデメリットではあります。

データ処理の観点からは、自動で簡単に全てが完了するというのがきれいです。しかし、そうはなりません。freeeがアドバイザー制度を設けて税理士を間にクッションとして入れているのは、この観測部分ののりづけがうまくいかないせいです。AIが発達してもこの点は変わらなそうです。

たまに改悪

freee株式会社自体が、決算で赤字が続いています。オフィスも移動しました。上場もしていますし、有望さをアピールしないといけないのかもしれません。ただ、早めに赤字からは立ち直ってほしいところです。赤字改善のために、ゼロサムで考えるとたまに改悪が入る可能性が出てきます。ちょっとした懸念です。

設計や連携の工夫が必要

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これらを挙げると、ただ単にソフトウェアを購入して待っていればすべてが完了するというわけではないと理解いただけたかもしれません。連携がうまくいけば使いやすくなってきますし、経営内容を確認するためのデータ観測ができるはずです。

その意味で、これからの方でfreeeに興味があれば、お手伝いをして導入をサポートするつもりです。なお、導入単体の場合は、別途料金をいただいているのですが、顧問契約の場合は、導入設定やルール作りなどは定期的なサポートとして提供いたします。

1年間ソフトウェア無料キャンペーン中

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5月31日まで、freeeのソフトウェア1年間分の金額をキャッシュバックするキャンペーンを行っています。人数に限りがございますので、ご興味がある方はお早めにお申し込みください。

お待ちしております。

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