事業や会社を売却するときの基本的な価値

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執筆者小嶋 晃弘

◆国際基督教大学卒、大阪府立大学大学院経済学研究科修了。税理士、MBA、宅地建物取引士。国際営業、経理、労務、採用、人事、IT管理など幅広い分野での実務経験があります。 ◆税理士の顧問サービスの他、企業オーナーや個人事業主に対して資産運用コンサルティングや税務サポートを提供。金融教育の重要性を感じ、税務関連の執筆活動にも取り組んでおり、税務に関する書籍や記事を執筆しています。 ◆プライベートでは、2人の男の子の父。趣味は水泳、読書、カメラ、アニメで、休日には息子たちと一緒に自然を楽しんでいます。

2023年4月25日

2023年4月28日

事業や会社を売却するときの基本的な価値はなんでしょうか?事業が売れるかどうかを考えるときに意識しておくべき点です。

事業の資産の価値

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売るということを考えたときには、事業についてくる資産の価値を考えます。

例えば、事業を行っている土地と建物があるとしましょう。事業を行う上ではその土地と建物が必須です。事業売却と考えれば、この建物をどこかへ売ることになります。

土地が2,000万円、建物が簿価で500万円であれば、とりあえず2,500万円の資産です。実際の土地の価格、建物の価格を測る必要がありますが、話を簡単にするために、ここでは簿価と実際が同じとしておきます。

すると、2,500万円の土地と建物を売ると見ることができますね。事業=事業資産の売却は2,500万円が含まれます。

事業から定期的に生まれる利益

次に、事業そのものを考えます。土地・建物の上でなにか製品を作っていると仮定して、この製品を売ってどれくらいの利益が出ているかです。

例えば年間、700万円の利益が出ているとします。3年位はその利益をちゃんともらえると考えて、3倍の2,100万円が得られる利益と考えます。

合計した利益の額

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資産と利益の合計額は、4,600万円になります。この利益の額が投資から得られると考え4,600万円の一つの売る金額になっています。

利益がでない事業はマイナス評価

理論上は、利益がマイナスでも売ることは可能です。例えば利益が−700万円であっても、2,500万円ー2,100万円で合計値は400万円です。プラスだから売れると考えるかもしれません。

しかし、マイナスの事業を続ける必要があるのでしょうか。今すぐ畳んでしまうのはどうでしょうか?そうすれば資産だけ2,500万円だけで売れると考えられます。

マイナスのものを買いたい人がどれくらいいるのでしょうか。

色々な考え方があるのですが、実質マイナスの事業は人気がないです。

売るためには利益を出しておく

逆の立場で、利益がでない事業がほしいか聞かれてみると、どう答えますか?おそらくいらないと言うでしょう。

マイナスなものをたたむのは時間がかかりますし、表面上のマイナス以上に費用がかかるはずです。

もし、売るということを考えるのであれば、きちんと利益を出しておきましょう。

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