検索不要の売上基準は通達と条文であいまい? 電子帳簿保存法の判断で

検索不要の売上基準は通達と条文であいまい? 電子帳簿保存法の判断で

電子帳簿保存法において、売上1000万円以下は、検索簿をつくらなくていいとなっております。その代わりデータをすべて提出してくださいという条件付きです。(上記な2022年12月2日現在であり、同12月中旬に改定される可能性があります)。 この場合の売上1,000万円は、消費税の判断と全く一緒ではありませんので、注意が必要です。また、通達と条文では基準期間の売上高を年換算するかの判断が異なっています。条文をちゃんとよく読んで判断すべきいい例と考えます。 判断の仕組み...
認められる節税?ダメな節税? 節税・脱税・租税回避の違い

認められる節税?ダメな節税? 節税・脱税・租税回避の違い

誰もが逃れたい税金。でも、本当の意味で税金から逃げることは難しいとジョークで言われます。 「逃げる」と表現しましたが、税法の中では、逃げ方で3つに分類されます。それらは節税、脱税、租税回避です。 違いを理解しておくことは、自分が取りうる節税や租税回避を考える上で有用です。整理をしてみましょう。 3種類の逃げる 節税 節税とはこのように表現されます。 租税法規が予定しているところに従って税負担の軽減を図る行為 金子宏『租税法)(第23版)』135頁(弘文堂、2019)。...
米ジョーク。「人生からの旅立ち」と「税金」は、同様に逃れられない

米ジョーク。「人生からの旅立ち」と「税金」は、同様に逃れられない

あなたが棺の中にいて、友人や家族があなたを慎んでいるとき、なんと言われたいですか? ある人は、 偉大な医者で、良い夫で、良い父親だったと言われたい ある人は、 素晴らしい妻であり、生徒たちに大きな影響を与えた人と言われたい 租税学者はなんというか、 見て、動いている! まだ、生きているつもりなんですね。よくあるアメリカンジョークの一幕です。 どうして租税学者がこのように言ったのでしょう。それは、誰もが逃れられない「人生からの旅立ち」から逃れられると考えているから。 なぜ、逃れられると?...
デジタルインボイスのPeppol。これからの新しい仕組みを理解しよう

デジタルインボイスのPeppol。これからの新しい仕組みを理解しよう

デジタルインボイスの動きが少しずつあります。 Peppol(ペポル)と呼ばれる仕組みです。これが先に導入になっていれば、電子帳簿保存法の対応が楽だった気がします。逆に、電子帳簿保存法であれだけゴタゴタしているので、ちゃんと定着しない可能性があります。...
電子帳簿保存法2023年改正の予想と論点整理。与党の税制調査会の再検討内容

電子帳簿保存法2023年改正の予想と論点整理。与党の税制調査会の再検討内容

2022年11月26日現在で与党の税制調査会が変更しようとしている電子帳簿保存法の案についてまとめてみます。 2022年12月中旬の税制改正大綱が出るまではどうなるか、確定ではわかりません。フタを開けないとというところです。 ただ、関係している方も多い件なので、情報のとりまとめをいたします。 電子データの保存の義務 電子データで領収書などを受け取ったら、そのデータを保存する義務が2022年1月から開始し、2023年12月までは準備期間として、その義務が免除されている状態でした。...
税制調査会が税制改正大綱を作成する流れとオオカミ少年

税制調査会が税制改正大綱を作成する流れとオオカミ少年

インボイス制度がゆるくなりそうというニュースが出てきました。そして、案の定というか、電子帳簿保存法についても同様にゆるくするニュースが出てきております。 電子帳簿保存法の緩和ニュースのご紹介と税制改正の仕組みをまとめてみます。 2022年11月24日時点の電子帳簿保存法の緩和ニュース 電子帳簿保存法の保管について、緩和措置のニュースが出てきております。 請求書の電子データ保存義務 引き続き紙も認める方向で調整...