チェンソーマンが人気ですよね。
マンガ未読の方には、少しネタバレの要素がある部分について、税法的に考えてみました。
ネタバレが嫌な方は、お気をつけください。
マンガ「チェーンソーマン」は好きですか? このシリーズでは、比較的亡くなる人が多いです。その中で、財産の承継が何度か出てきます。マンガなので、なんとなく読み進めるでいい人もいれば、相続税について考えるいい機会にもできます。
この機会に相続税について知っておこうと考えたあなた。このブログはまさにそんなあなたのためのものです。チェーンソーマン全体で出てくる相続について理解し、チェンソーマンの世界をもっと楽しみましょう。
チェンソーマン相続とは何か?
第1の相続:父親からの相続
チェーンソーマンの相続はすぐに出てきます。デンジは父親の借金を相続して以来、これを受け入れなければなりませんでした。それだけでは十分ではないかのように、デンジはすぐに、父親が借金を返済するために悪魔と契約を結んで、多くの悪魔を倒します。
第2の相続:アキからデンジへ
アキからデンジへ遺産を渡したいという話が出てきます。
マキマさんの意図の通り、デンジに家族をつくる結果ですね。
もともと針の悪魔や未来の悪魔との契約もあり、デンジよりも自分の先が短いことに気づいていたのでしょう。
亡くなった後は、そのお金をデンジと姫野先輩の家族に渡すようにしていました。
その際、相続税がかかる可能性があります。
2. チェンソーマン相続における権利関係とは?
相続されない権利
チェーンソーマンのアキは、4人の悪魔と契約を結んでいるという、準主人公!「狐の悪魔」「呪いの悪魔」「未来の悪魔」「マキマに契約させられた悪魔」。
当然ですが、悪魔と交わした契約は、次の人には相続されません。一身専属権といいます。
例えば、税理士の資格、弁護士の資格も一身専属権です。私が税理士であっても、私の財産を承継した人に税理士の資格は渡りません。
悪魔との契約も同様ですね。一身専属権として、契約した本人にしかその効力が及びません。
相続税の定義
相続税は、人から人へ受け継がれた財産の価値に対して課せられる税金です。なくなった場合もあれば、生きている人から生きている人へ財産が渡ることもあります。
相続税は所得税を補完する税とも言われます。所得税で完全に課税がされなかった分に対して課税を行うということです。生前に貯めた金銭などを誰かに渡すとき、その価値が実現したといえますし、その税金を払える(担税力がある)というのが課税する理由です。
相続人とは誰か?
チェーンソーマンでは、相続権は日本の法律によって定められていると考えられます。相続人には、配偶者、子供、兄弟姉妹、両親、祖父母、およびその他の親戚が含まれる場合があります。
デンジは、その父から相続する権利があります。デンジを相続人。デンジの父を被相続人といいます。
アキの場合は、家族をすでになくしていますね。アキが死んだので、アキが被相続人です。家族が生きていれば、結婚をしていないので、通常は親が相続人です。次にその弟が相続人です。親・兄弟がなくなっている状態で、現実の場合は親戚にいきます。よくあるのは、親の兄弟です。町一体が銃の悪魔によって壊滅したので、もしかしたら親の兄弟もなくなっているかもしれません。
結果、デンジや姫野先輩の家族が相続人として指定された状態です。
相続財産とは何か?
相続財産とは、亡くなった人が持っている財産の全てです。プラスのものもマイナスのものも含みます。
アキの場合は、預金通帳が出ていたので現金のようなプラスの財産を渡しています。デンジの父親は途方もなく高額の借金を残しています。もし、父親が借金の他に現金預金を持っていれば、その現金預金も相続されます。
ただ、闇の世界の方がかかわっていたので、法律通りとはいかないかもしれませんが。
相続における手続きの流れとは?
相続の手続きの流れは、なくなったことを相続人が知った日から10ヶ月以内です。なくなったことを知った日というのは、必ずしも逝去した日ではありません。旅行に行っていてすぐに知ることができないと考えるとわかりやすいですね。
この10ヶ月以内に適切な書類に記入し、故人の願いが尊重されるようにすることがすべてです.まず、地元の登記所から死亡証明書を取得する必要があります。場合によって前後するかもしれませんが、大まかにまとめてみます。
相続の手続きが進んでしまってから、遺言書が見つかると手続きのやり直しになります。まずは、遺言書の有無を確認します。公正証書があるかどうかも同時がいいでしょう。
公正証書以外の遺言書の場合は、検認といって裁判所が相続人に遺言書の日付・内容などを明確にすることです。勝手に遺言書を開封すると、効力は失われませんが「5万円以下の過料」というペナルティが科されます。 遺言書を発見したら、早めに家庭裁判所で検認の申し立てを行いましょう。
協議に参加していない相続人がいると判明したら遺産分割協議は無効になりやり直す必要が生じますので、相続人を確定しておく必要があります。
亡くなった人の死亡時からさかのぼって出生までの戸籍謄本を取得する必要があります。婚姻などで、内容が変わる可能性があるからです。
財産を確認しましょう。まずは、どんな種類があるかを。全て相続をするとした場合に、知らない借金があれば、それも相続してしまいます。何度も遺産分割協議をやり直すことのないように、確認をしましょう。
資料を探して、細かな財産の内容を確認します。「預金通帳、銀行や証券会社等からの郵便物、不動産の権利証・登記簿謄本・売買契約書・納税通知書・借用書や請求書、確定申告書の控え」など確認していきます。
プラスもマイナスも全てを相続するのが、単純承認、一部だけ相続する場合は限定承認、全く相続しない場合は相続放棄といいます。
12月31日以外の日に亡くなることもあります。そういう場合は、1月1日からそのなくなった日までで、所得税の確定申告を行います。これを準確定申告といいます。
遺言状がない場合は、遺産分割をどうするかを決めていきます。
不動産や動産(車)などの名義を変更いたします
ここまできてやっと申告ですね。
葬儀料金の精算、保険金の請求などが残っている場合は処理を行います。
長かったですね。
このように、相続の申告は時間がかかるものです。
相続におけるトラブル事例とは?
割り切れない問題
相続は複雑です。もめる可能性もあります。
例えば、相続放棄は、相続人が遺産の分け前を受け入れたくない場合に発生する可能性がある問題です。もう 1 つの問題は、分配される資産よりも多くの請求者が存在する場合に、割り切れないものがある問題です。すべてが現金なら、1円違いくらいで割り切れるかもしれません。でも、100万円の現金と、1000万円の不動産の場合に、どう均等に分けましょう?
相続放棄
チェーンソーマンの世界では、放棄は相続を考える際に理解すべき重要な概念です。というのも、もともとデンジが父親の借金を相続放棄していれば、この物語は進まなかったからです。
現実世界でも、相続放棄は、相続された財産の受け取りを拒否をすることです。放棄するのは難しい決断かもしれませんが、経済的将来に大きな影響を与える可能性があります。
放棄をした場合、その場合は、次の方へ承継権が移ります。最終的には国庫行きです。チェンソーマンでは、一番最初にデンジが父親の借金を背負っていました。ここで相続放棄をすればよかったとありますが、本人は子どもでしたし相手はヤクザものです。まっとうなやり方が通用しなかったと考えれば、このときの相続放棄は物語の流れとしても現実的ではないですね。
遺留分問題とは何か?
遺留分の問題は相続に関してはよくある問題であり、チェーンソーマンの相続も例外ではありません。
遺留分とは、一定の相続人に対して、遺言によっても奪うことのできない遺産の一定割合の留保分のことをいいます。なくなった方が、配偶者のみを持っている場合を考えましょう。財産は通常この配偶者に相続で渡します。 でも、その他に好きな人がいたとして、財産は配偶者以外の誰かに全て渡してしまうとどうでしょう。
その配偶者は、財産の全てを第三者に渡してしまって生活ができなくなってしまいます。この遺留分がどうなるかは、よくある問題です。
相続税の基礎知識と計算方法は?
相続税は、いつもかかるわけではありません。基礎控除と呼ばれるものがあり、3000万円 + 法定相続人の数 x 600万円分を超えたときに課されます。
例えば、配偶者と子ども1人いる場合、4200万円を超える相続財産がある場合に、相続税が課されます。いつもいつもかかるわけではありません。超えないかどうかをよく考えておく必要があります。
相続手続きに必要な費用とは何か?
相続手続きの費用は、遺産の複雑さ、関与する相続人の数、および相続される資産の種類によって大きく異なります。
計算だけでよければ税理士に頼むといいです。もし、家族間でもめている場合は、弁護士に依頼をしなければなりません。場合によって、裁判の費用がかかるかもしれません。不動産の所有権を移転する場合には、司法書士に依頼をする必要があります。遺言執行者への手数料の規定も含まれる場合があり、これはプロセスの全体的な費用に追加される可能性があります。幸いなことに、
意外といろいろな費用がかかってきます。
相続手続きの期限
相続手続きに関しては、先延ばしにしてはいけません。なくなったことを知った日から10ヶ月以内というのは守りましょう。遺産分割が終わっていない場合には、共有財産としていったん申告をすることができます。
いずれにせよ、きちんと期限までに進めていくようにしましょう。
チェンソーマンの相続で、相続を身近に
チェーンソーマンの相続に関しては、単純に済ませています。でも実際は、権利関係や手続きの流れを理解しておくことが重要です。相続人は、相続税の定義、残余問題、相続手続きに必要な費用について熟知しておく必要があります。締め切りを守らないと重大な結果につながる可能性があるため、締め切りに注意することも重要です。
スムーズで成功した相続をするためには、知識のある専門家から法的助言を求めることが賢明です。私達も、デンジのようにポチタに助けてもらえるといいのでしょうが。。
なお、YouTubeでは、アキからデンジへの相続を扱っています。お暇なときにぜひ見てみてください。
動画で分かること
- 相続税の基本的な考え方の例
- 家族以外への相続の例
- チェンソーマンの相続事例