中小企業の株価の算定方法は、買った金額ではない

中小企業の株価の算定方法は、買った金額ではない

中小企業の経営者は株主であることが多いです。しかし、その株式を売買することはほとんどありません。経営権と表裏一体だからです。 稀にしか売り買いしないので、株価の算定方法について正確な理解を持つことは非常に重要です。売り買いしなければ、単純な市場価格がつかないからです。 ここでは、株式の基本的な評価の仕方を確認し、その上で、中小企業の株式移動が難しい理由について考えていきます。 株価評価の基礎 株価の評価には大きく分けて、以下の3つの方法があります。 配当還元方式 配当還元方式は、企業の株価を評価する際の一般的な方法の一つです。...
専門家の方からの相談も受け付けております!

専門家の方からの相談も受け付けております!

当事務所は、個人の方や会社を経営している方のみならず、事業を行っている方や専門家の方からのご相談も承っております。単発の相談もありますので、こちらのサービスを利用いただくことがしばしばございます。 どんな方々からお話を受けているかまとめてみました。 不動産業を営む方へ 土地・建物関連であれば、宅地建物取引士の方からご相談を受けることがございます。...
黄金株で承継する変化球は、なぜあまり好まれないか

黄金株で承継する変化球は、なぜあまり好まれないか

事業承継において、種類株式が取り出たされることがあります。そのひとつに、黄金株というものがあります。 黄金株は通称であり、拒否権付種類株式といわれます。 決議に対して特別な権利を持っている株式と理解してください。 黄金株は、事業承継で株式を移動する際に上手に使えると言われます。ただ、言われますというだけで、実際に提案をすると拒否感があります。 提案としてはできるのですが、実務内ではあまり人気がなさそうです。なぜ、人気がないかを少しまとめてみます。 黄金株のよさ...
「3種類」会社の株価評価の基本的な方法

「3種類」会社の株価評価の基本的な方法

会社の株価評価の基本的な方法は、純資産法、収益還元法、市場株価法といった3種類が代表的です。どういった株価で売買するかといった指標になります。 ただ、大切なことは、価値というのは一意に決まるものではないということです。 土地の価格を例にとりましょう。時価でやり取りをするとしても、公示価格なのか、相続税評価額なのか、固定資産税評価額なのか色々とあります。時価という場合もあるでしょう。 ひとつではありません。どの場合にどの価格を適用できるのか、またそれぞれどう評価をしていくのか考えるべきところですね。 純資産法...
株式評価をする前に、所有議決権でなにができるか知っておこう

株式評価をする前に、所有議決権でなにができるか知っておこう

中小企業のような非上場の企業であっても、株価評価は大切な点です。 執行役員以上であれば経営権があればおおよその日常的な決定が可能です。ただ、経営は日々のしごと方針の決定に加えて組織の動向を決めることも含まれます。 中小企業であれば議決権というよりも、なんとなくの人間関係の雰囲気でことが決まる場合もあるでしょう。ただ、重要事項の決定を議事録に残す場合には、議決権がハッキリと明記されます。雰囲気では決められません。 株価評価をして整理をする前に、その割合の大切さを確認してみましょう。 重要なことを決められるように...